●伸びたい! では、どうやって?

伸びたい、あなたは心からそう望みますか。
それとも伸びたらいいのだが、
その程度でしょうか。

ビジネスを伸ばしたい、
これは全経営者の思いです。

しかし、実際にグイグイ伸びていくのは一部のビジネスだけ。
多くのビジネスは悪戦苦闘しているのが現実です。
どうしたら私たちもドンドン伸びることができるのでしょうか、

自分の体験や周りを見ていて感じるのは、
ここぞのときを把握し、そのときドンドンそこを押していく人、
そういう人が伸びていくようです。

売れ筋商品・サービス、売る時期、勝負どころ、
そこをつかみ、そのチャンスにすべてを賭けて取り組む、
だからこそ事態が大きく前進します。

鳴かず飛ばずの会社、潰れそうな会社が、
起死回生の一商品・サービスで再起、飛躍する例は
よく見るケースです。

行けそうだ、その感触を元に、
それを勝負どころと決め、すべてを賭けて勝負に出る、
その結果のようです。

無名会社がたった一つの商品・サービスのおかげで
有名会社にというケースもよくあるケースです。

しかし、多くの方は、計画やマンネリにとらわれ、
機を見る姿勢、変化をチャンスとして捉える姿勢を失い、
タイミングを活かせないビジネス展開に陥りやすいようです。

勝負では、ここぞのタイミングを活かすことが重要です。
ボクシングでも、ここぞのときに連打する人が勝ちます。

押すとき、引くとき、休むとき、
ビジネスにもそういうときがあります。
それをうまく使い分けることのできる人が伸びるのです。

そして、そういう現実が発生するのは、
経営者に、伸びたい、そういう思いが強いからです。

そういう思いが強いからこそ、
武器としての商品・サービスの開発、選択に力をいれ、
これだという思いを持てる商品・サービスと
ここだと思える市場に出会ったとき、
行ける、そういう思いで突っ走ったからになります。

つまり、伸びたいだけでは伸びることはできません。
その気持ちを代弁する商品・サービスの開発があり、
ここだと思える市場に出会い、
ピッタリのタイミングを活かすことが必要になります。
だからこそ思いきって勝負に出るのです。

では、どうしたら
そういう商品・サービスに出会えるのでしょうか。

答えは簡単です。
そういう商品・サービスを探すからです。

自分なりの市場を把握し、個性化と差別化が可能で、
競争力のある商品・サービス、それは何か、
そういう観点から商品・サービスを探すから、
それを見つけることができるのです。

しかし、商品・サービスだけで伸びることはできません。
それにピッタリの市場を見つけることが重要です。

つまり、勝負する商品・サービスを持ち、
ここだと思われる市場に出会ったら、そこで思いきって勝負する、
それがあってこそ、伸びることができるということになります。

この際、タイミングがピッタリなことが重要です。
勝負どころとは、タイミングの問題にもなります。
流れに逆らった展開はチャンスをつかみにくいものです。

では、どうやったらそういうものを見つけられるのでしょうか。
その商品・サービスに思いきって活躍させることが
できるようになるのでしょうか。

●現在の取り扱い商品・サービスの中から
売れ筋商品・サービスをピックアップする、
これからの方は、
自分なりにその価値を信じられる商品・サービスを持つ、
そこがスタート地点です。

●この商品・サービスで勝負、そう決めたら、
まずは、それらを、ここではと思われる場所で試すことです。
必ず複数の場所で試してください。

●そのうち最も感触のいい場所を選別します。

●次にその場所に最も効率よく、
最大規模でアプローチする方法を模索してください。

●社会情勢を常に注視し、ここぞのタイミングをつかんでください。

●それが決まったら、思いきって行動する、それが重要です。
どんどん行動する、それにつきます。
迷わず勝負、それのみです。

●勢いを使い、伸びる場所にたどり着き、とっかかりができあがったら、
後は取引相手、市場をとことん応援することです。
すると伸びることができます。
グングン伸びることができます。

これが昔私がやったことです。
うまくいきました。

具体的商品、具体的やり方、具体的市場、具体的取引相手、
具体的顧客のすべてが明確化できたのが、
具体的活動を推進できた理由です。

取引相手からの礼状、商品利用者からの感謝状、
それらがますます私に力を与えてくれました。

人が喜んでくれたという事実が、
私にますますエネルギーを与えてくれたのです。

今回はこのあたりをもう少し深く掘り下げてみましょう。

1. 勝負する商品・サービスを持つ
2. 可能性を感じる市場に試しをうつ
3. ここぞの市場を決める
4. その市場に最も効率的にアプローチする
5. 自分の取引先・顧客・市場成功のサポートを推進する

1. 勝負する商品・サービスを持つ

伸ばす、つまり、売上を飛躍させ、集客力を高めるためには、
自分の持つ商品・サービスの中の
売れ筋商品・サービスに力を集中することです。

すべてを均等にプッシュするのではなく、
これ、と思われるものに力を集中してください。

そのためには、売れ筋No.1を選別し、
それに力を集中することです。

それと並行して、顧客から反応の多い商品・サービスを
次の武器としてプロモートする準備をしてください。

これから新たに起業する方は、
新商品・普及商品・過去の商品に関係なく、
自分なりにその商品価値を信じられるかという視点から商品を選び、
見極めた商品を身近な人たちに見せて、
その商品に対する反応をたしかめてください。

そこで、行けそうという感触を得たら、
後は行動あるのみです。

2.可能性を感じる市場に試しをうつ

どの商品・サービスであれ、
それに対してお金を払う人が必要で、
そういった人々が一番多そうな場所が市場です。

市場とは売れそうな場所ならどこでもではなく、
その商品・サービスを熱狂的に受け入れてくれる場所を指します。

それを見極めるためには、
ここと思われる場所すべてに試しをうち、
最も反応の早い場所を探してください。

1か月もあれば様子はすぐわかります。
問い合わせが多い、買う人が多い、リピートビジネスが多い、
それのある場所が市場です。

多くの方が失敗するのは、勝手に頭で市場を決め、
実際を把握しないまま行動してしまうからになります。

商品から想像できる市場は、あくまで市場の候補にしかすぎず、
間違った場所に時間やお金をつぎ込むと、
ビジネス自身が成り立たなくなるのが早まりますので
気をつけたいものです。

3. ここぞの市場を決める

反応が一番よかったところが、あなたの勝負の場です。
決めたらその市場をよく研究してください。

彼らのニーズ・欲望・期待・置かれた環境、
そういうことを知ることにより、
よりインパクトを持ってアプローチできます。

4. その市場に最も効率的にアプローチする

問題はどうやってその市場に食い込むかです。
業界の卸相手のトレードショーが一番堅実です。

トレードショーにもいろいろありますが、
業界主催が一番集客力があり、
かつ大手バイヤーがたくさん参加しますので、お勧めです。

昔、私は1年を通して毎週トレードショーに参加し、
全米をかけめぐりましたが、
多くは集客力のないお祭り程度の展示会で、
時間とお金の無駄に終わることが多かったものです。
最低でも1日2万人以上の集客力がある展示会かどうか確認してください。

また、小売展示会は通常集客力も乏しく、
一時のお金儲けとしては有効ですが、
ビジネス展開的には将来性に欠けるようです。

ポモナフェアで相当の売上が毎回ありましたが、
これはあくまでも小売ベースで、
ビジネス展開としてはあくまでPR露出のためと割り切りました。

5 .自分の取引先・顧客・市場成功のサポートを推進する

一緒に仕事する仲間を儲けさせると、
彼らがいい仕事をします。

だから、取引先・顧客を得たら、
無条件に彼らを利する活動に専念してください。
すると、いつの間にか結果がついてくるものです。

ビジネスの基本は信頼関係の構築です。
損得抜きに相手を利する活動ができるようになれば、
仕事がどんどん面白くなり、
それに付随して結果もどんどんついてくるものです。

なお、オンラインビジネスに関しては、
現在全米小売ビジネスの8%程度ということですが、
実際にはレストランやガソリンスタンドビジネスが
固定店舗ビジネスの統計に含まれておりませんので、
比率はもっと低くなるようです。

しかも、最近では固定店舗を構えたビジネスが
オンラインビジネスにも進出し、
世界一小売チェーンは年々20%近くの伸び率だそうです。

それだけビジネスチャンスがあるといえますが、
固定店舗ビジネスより成長する難しさがあるかもしれません。

伸びたい、それは誰もが願うこと。
もし、本気で伸びたいのなら、
伸びるための具体的行動をとることです。

チャレンジとは、失敗成功意識を超えた世界です。
もし、失敗にこだわるようであれば、
それはチャレンジ心がないからだけの話。
だから伸びることができない、
それだけの話です。

さて、あなたは、本当に伸びたいのですか。

(メルマガ『アメリカ発!「スモールビジネス」成功のセオリー』2015年8月17日発行 Vol.787より)