確実に力をアップできるスモールビジネスなりのやり方

金がない、経験がない、コネがない、組織がない、
最新の道具・機械類がない、ノウハウがない。

だったら方法は一つ。
そういうものがなくてもできる方法を考える、
つまり、何もなくても何とかしてしまうだけの力の育成、
それがスモールビジネス経営者のテーマです。

スモールビジネスの特徴は、
経営者が夢や情熱を持っている、
独立心・自立心が旺盛、
失うものがないことにあります。

だったら、その情熱・独立心・自立心をプッシュするためにも、
積極的に前に出る姿勢が不可欠です。

情熱をエネルギー源とした行動力を活かした取り組み、
それがスモールビジネス成否の鍵を握ります。

まずは行動、それが力を生み出すポイントです。
これがスモールビジネスが力をアップする確実な方法の一つです。

もし、あなたが現在やることなすことすべてうまくいかず、
どうしても今のレベルから上にいけないと感じているならば、
従来の考え方・やり方を一挙に変えてみてください。

なぜなら、いつまでも従来と同じ考え方とやり方をしていたら、
同じレベルの結果しか得られないことが明白だからです。

では、いったいどうやったら
従来の殻を破れるのか。

何はともあれ、
成長を意識した新しい行動を起こすことです。

なお、何が成長かは、各ビジネスによって異なりますので、
自分のビジネスのどこをどうすることが成長といえるのか、
それを明確にしてください。
(例: 単なる売上アップにとどまらず、オンライン展開から店舗展開へ、
国内展開から海外進出へ、
直営店展開からフランチャイズ展開へ、
販売のみからメーカー・販売へ、
店舗拡大展開から企業買収展開へなど)

スモールビジネスには、何もできあがっていない、
つまり、失うものがないという強みがあります。
失うものを持たないスモールビジネスなら、
ちゅうちょする必要はなく、
チャンスと見たら行動する、それだけのことです。

成功した大手だと、
成功をもたらした商品・サービス・イメージに引っ張られ、
なかなかその枠から抜け出せなくなるものです。

たとえば、炭酸飲料の世界的メーカーは、
世界的炭酸飲料離れの影響で、10年連続で業績が悪化しています。

ミネラルウォーター、ボトル水、スポーツドリンク、
エネルギードリンクが市場を拡大していることに気づきながら、
10年間も特別な手を打たなかったのは、
従来の事業に引きずられたためです。

大手と違い、スモールビジネスは即行動、
ないものねだりをせず、あるものを活かす、
従来にとらわれず新たな行動を起こす、
そういう覚悟で行動してこそ、
いつの間にか力の育成が可能になるのです。

失敗?
当然失敗もします。
でもお忘れなく。
あなたは失うものが何もないのです。
失っても大したことのないものしか持っていないのです。

現状は自分で満足できるだけの実績をあげていないのです。
だから不満であり不安なのです。

だったらより大きな成果をあげるべく、
新たな行動を起こす必要があります。

お忘れなく、
失敗を通して得るものは大きいということを。

力をアップする確実な方法は行動で、
その行動を通じて気づきや知恵が湧き、
情熱も高まります。

その際のポイントは、

○機動力を高める

とにかく人の何倍も働くことです。
人は休みでも、人は寝ていても、自分は働く、
そういう気迫と行動が必要です。

○知恵を絞り、即実践

人間の脳細胞は考えられないほど多いそうです。
全部働かせましょう。
小さなビジネスだからこそ出てくるアイデアもあるはずです。

○小さなチャンスもまめに拾いましょう

こんな市場ではなく、この市場でをモットーに
道を切り開きましょう。

○小さな者の強みをフルに発揮しましょう

小回り、密着、採算を度外視、アイデア即実行、
既存の形がないだけに、
すべての可能性にチャレンジできる強みを駆使、
すると突破口が開けるものです。

採算が合わないからと切り捨てられたお客・市場は
あちらこちらにあります。
皆困っています。

そこへあなたが登場し、
彼らに喜ばれる仕事ぶりをすれば、
道が開けていきます。

○小さな者同士が力を合わせる、組んで仕事する、
そういう姿勢を推し進めましょう

ここまで実行してもお金は一切かかりません。
しかし、結果だけは間違いなく発生するのです。
だったらやるより手はない、そういうことになります。

今回はこのあたりをもう少し細かく見てみましょう。

ビジネスの立ち上げ・継続・成長の基本は、売上と集客です。
あなたの商品・サービスへの魅力がそれを可能にします。

セールスとは、口先ではなく、
提供する商品・サービスの受け入れ度、および、
そのアプローチ方法によって決まるものです。

商品の魅力アップを考えましょう。
女性の化粧と同じです。
個性を強調すると魅力が生まれます。
利用度が高まると喜ばれます。
持つことが利用者の気持ちを高めることができれば、
皆欲しがります。
ブランド化は必然的な取り組みテーマになります。

アプローチ方法としては、
商品・サービスを全面に押し出してアプローチする方法と、
その商品・サ-ビスを必要とする市場を見つけ出す仕事に大別できます。

これは試行錯誤の活動ですが、
行動力があればこそ
答えにたどり着くことができるものです。

世の中が変化に富んでいるとき、
新たなニーズがどんどん生まれてきますので、
スモールビジネスにもどんどんチャンスが生まれてきます。

なぜなら既存のビジネスが市場を独占することができない
体制、市場にでき上がっているからです。

市場が動いていれば、自由競争は建前ではなく必然です。
だったら市場のニーズ・欲望・期待に添える
商品・サービスを提供すればいいだけの話です。

あなたの情熱と知恵と行動、
それが問われます。

行動にあたっては、まずは買ってくれる人を見つける、
彼らをリピーターにする、
そのうち買ってくれるお客のパターンに気づく、
よく買ってくれる客(業界・市場・地域・人種・年代・性別など)に
的を絞って行動する、
次にそれらに的を絞ってお客に最も効率よくかつ
大規模にアプローチできる方法を模索する、
そういう過程を経て、ビジネスは大きく成長するものです。

またまた、あなたの情熱と知恵と行動、
それが問われます。

成長への基本は、
あなた自身の成長と、成長への資金源の確保です。

あなたが経営者として大きく成長すれば、
すべてが変わります。
実績がそういうあなたをつくり出していきます。
同時に、実績が大きな融資や投資を引き込みます。

お忘れなく、実績は情熱と知恵に刺激された
行動の積み重ねで生み出されるものということを。

成長とは商機を仕掛ける再投資活動によってもたらされます。
いわゆる先見の明があっての話ですが、
先見性とは行動の中からつかみ取れるインスピレーションで、
あくまでも現場での行動があってこそ、信憑性が生まれます。

以上、起業から成長への段階を眺めてみると、
成功は夢、情熱、知恵、行動の結果であって、
金、経験、コネ、組織、最新の道具・機械類に頼らなくても
実現可能ということがわかります。

だったらないものねだりをせず、
まずは知恵を絞り汗をかくのが最優先事項ということです。

このことは、やる気がある人にはいくらでも、起業、
そして成功のチャンスが存在するということを教えてくれます。

なお、ビジネス経営の基本は、信頼関係の樹立、
つまり、信用を介在するものですので、行動にあたっては
1. 約束は必ず順守する
2. 時間はきっちり守る
3. 金銭関係は常にきちんとする
4. メールやボイスメッセージにはすぐ対応する
姿勢が重要です。

忙しかったから、つい忘れました、では
済まないということをお忘れなく。

そのほか、大きな経営者になるための心構えとしては
5. 飽きっぽくなく
6. 気まぐれでなく
7. 面倒臭がらず
8. 頭でっかちにならず
9. すぐ感情的にならず
10. そのくせ、大志は一時も忘れない

このうちのどれかを守らないと、
それは信用問題に発展し、
ビジネス全体のイメージダウンになり、
顧客との関係が失われたり、
取引先・サポーターとの信頼関係を損ねることになります。

そのあたりにしっかりと対応することが、
スモールビジネス経営には不可欠です。

なぜなら信用が客を呼び、お金を呼び込み、
ビジネスを呼びこむからです。

つまり、信用とは、あなた自身がコントロールできるもので、
かつ、それがビジネスのチャンス増大の力になることを
忘れないでください。

もし、自分で窮地に陥ったと感じたり、
解決困難な障害と思えるものに遭遇したりした場合、
自分は人生をここでやめるべきか、
それとも自分の人生のためこれを乗り越えるか、
腹をくくってください。

その際は経営者としての自覚に基づき、
冷静な目で判断、対応することをおすすめします。

やめることは簡単、
でも継続すれば自分の人生を送れる、
そういう意識で取り組むことをおすすめします。

繰り返します。
確実に力をアップするスモールビジネスなりのやり方、
それは、実際に行動、それにつきます。

その結果、力がつき、知恵がつき、信用がつき、
結果としてお客も人もお金も寄ってくるのです。

考える前に行動、行動を通じて学びを得て、
その学びが行動を楽にし、結果も増大していく。

他方、考えているばかりだと、
結果は出ない、気づきはない、学びはない、
ビジネスには何も起きない、
そのうちやる気はうせ、
起業は遠い彼方の夢物語に終わり、
もし、ビジネス従事者であれば、
ビジネスはいつまでたっても自転車操業という現実に
泣くことになります。

さあ、力をつけましょう。
そのためには
行動です、行動です。
さあ、行動しましょう。

(メルマガ『アメリカ発!「スモールビジネス」成功のセオリー』2015年6月22日発行 Vol.779より)