●お金の儲からないビジネスはビジネスではない

ビジネスはお金を儲けなければいけません。
儲からなければ存続できず、成長も不可能です。

その上、あなたをサポートしたり
ビジネスに縁したすべての人々に迷惑をかけます。
ですからビジネスは儲けなければいけません。

さて、あなたのビジネスは儲かっていますか。

ビジネスはビジネスという外見ではなく、
商品、サービスという価値を提供し、
その価値への対価として利益を獲得していく活動で、
それを実践しているのがビジネスです。

だから、どうやって利益を出していくかは
各ビジネス経営者のテーマで、
うまくいかず現状打破を模索したり、
もっと成長したいという思いで
方法を模索している経営者が多いものです。

一旗会はそのサポートの場になります。
彼らにそれなりのヒントや答え、方法を提供するのが役目で、
そして、それができるのは、
一旗会に集まる人々の持ち味、総合力を
うまく発揮させるからになります。

つまり、一旗会は、起業家やスモールビジネス経営者、
起業家予備軍が最も必要としている助けを提供、
起業に成功するお手伝い、儲かるビジネスに変貌させるお手伝い、
そこに第一の使命があります。

アメリカでビジネスに成功する資質は、
燃えるような情熱、欲望、行動力、体力です。

一口にいってしまえば、
強固な意志力なくして成功なし、ということになります。

学歴、知識、コネ、資金力は補助力にはなりますが、
それらはなくても成功できます。
アメリカンドリームとは、
そのようなエネルギーに動かされているドリームです。

しかし、やる気だけではお金は入ってきません。
行動することが不可欠で、かつ、そのやり方が重要になります。

では、お金はどうすれば入ってくるのでしょうか。
市場、社会、顧客が求めている価値あるもの
(商品・サービス・便益)を提供することです。
お金はビジネスの社会有益性に比例してしか入ってこないのです。

ビジネスは社会的存在であり、
社会的役割を果たさなければ存在できませんので、当然の結果ですが、
そのあたりを忘れて取り組むと、
お金は儲からなくなっていくものです。

なお、社会的役割とは、道徳的、倫理的なものではなく、
人々がお金を払ってでも
そのビジネスを利用したいと思われるものすべてを含むもので、
博打場、ストリップ劇場、バーといったサービス業、
マリファナ、タバコといったネガティブな商品も
それなりの社会性を持っています。

今回は何をすればお金が入ってくるのか、儲かるのか、
そのあたりを考えてみましょう。

一口に言えば、「お金が入ってくるような存在」になれば
お金が入ってくることになります。

○それは教会やお寺さんのように
ありがたさが故に寄付したくなる存在になったり、
○社会的に有益な活動展開により皆が応援したくなる存在になったり
(○○チャリティー、○○救済団体等)、
○宝くじのごとく、小さなお金の投資で大きなお金を手にする
チャンスがあるシステムであったり、
○必要が故に皆がお金を出してでも集まりたくなる
場所になったり(病院・教育機関等)
○商品やサービスを提供、それを必要とする人、欲しがる人々に
お金と引き換えに利用してもらう
(一般商品・サービス・資格・技術・特別な場等の提供)、
といろいろなパターンがあります。

しかし、お金が入る=儲かるにはなりません。
ビジネスボリュームが大きくなり、
それなりに付加価値の大きなビジネス展開をしたり、
コストをかけない仕組みがあればこそ、
利益が出る、つまり、儲けることができることなります。
利幅を十分取れるビジネス展開こそ理想です。

なお、コスト管理については「コストの構造を精査」、
それによりコスト管理を行ってください。

ビジネスで成功するためには、他と同じことをしないこと、
他が真似をしてもとても太刀打ちできないような仕事をすることです。
差別化、個性化が競争力強化につながる展開が必要です。

なお、付加価値を大きくするためには、
人が求めているという事実が必要です。

そこで必要な考え方は、
●利用者目線で得する、利用したいと感じさせる展開
●彼らの気持ちを触発するアプローチの駆使
●意識的に十分利幅を取れる商品、サービスの提供

コストをかけない展開を実践するために必要な考え方は
●時間をかけない展開
●回転を効かせた展開
●単純明快でわかりやすい展開
●社員の生産性アップ
●効率的ビジネス経営
といった儲ける体制でのビジネス展開が必要です。

今回は以上の重要なポイントについて
もう少し掘り下げてみましょう。
●利用者目線で得する、利用したいと感じさせる展開

不動産のエージェントを見ていると、
成功する人とそうでない人の違いは
まさにこの一点であることがわかります。

多くのエージェントは将来値上がりや、地域環境、教育環境を売りにしたり、
資産構築、投資リターンを強調したり、
金利が安いことを売りにしていますが、
多くの人は、賃貸している事実、または買い替え需要者で、
彼らが実際に購入するためには
それなりのアプローチがなければいけません。

また、過去不動産バブルがはじけてひどい目にあった人々には、
それなりのアプローチが必要です。
彼らの目線でアプローチをする人がうまくいきます。

消費者を動員するだけのプロモーションの促進と
体制、システム作りにはげんでください。

現在多くのビジネスは、
節約、特典の2点にポイントを置いた戦略を実施しています。

ポイント制の場合、
そのポイントの蓄積で、特定の恩典、景品を付与したり、
そのポイントを特定のプロジェクトに寄付する仕組みで
顧客を動員しています。

日本の保険業界では、
消費者が商品を比較検討しやすいシステムを構築し、
消費者が自分の保険を見直す動きが始まり、
おかげで保険会社は自分のお客のアフターケアでおおわらわです。

契約内容を見直し、顧客のニーズを満たせないまま放置してしまうと、
簡単に他社にお客を奪われる体制ができたからです。

まさに消費者目線が試される時代、
アフターケアの質が問われる時代ということになります。

●彼らの気持ちを触発するアプローチの駆使

お金を出すのはお客、
そして、大切なお金を出す以上、皆それなりに真剣に考えます。

だったら、考えないですぐ出してくれるやり方が一番で、
出したほうが得だと感じさせて出させるやり方が次善です。
セールス活動で買ってもらうやり方はあまり好ましくありません。

考えない出させ方のコツは、
ムード作りや習慣性の構築です。

好きなこと、楽しいこと、うれしいこと、喜んでしたいことには、
無条件にお金を出すのが人間ですので、
そのあたりへの工夫が必要です。

考えないビジネス獲得のベストな方法は、信頼の構築です。
多くのビジネスはお客の組織作りを通じて
顧客とのコミュニケーション促進を図り、
それによりビジネス基盤を構築しています。

●意識的に十分利幅を取れる商品、サービスの提供

同じ医師免許を持ちながら、
高く請求できる人とそうでない人がいますが、
命のかかる病気、不安におののいている患者は、
すぐ結果を出してくれる医師を求めます。
それは実績であり、医療施設の完備です。
だからこそ高い医療費もいとわず、人は寄ってきます。

つまり、価格の違いには
それなりの違いがあるから価格が違ってくるという認識を持つ患者、顧客に、
その違いが何であるかを知らせること、
価格差が何に基づいているのか知りたい人に
それを明確に答えられることが、
価格競争から脱出するビジネス展開のコツです。
ブランド化はその一例になります。

●時間をかけない展開

商品入手から販売までの時間短縮、
受注から納品までの時間短縮、
販売から回収までの時間短縮、
時間をかけない展開が必要です。

金融機関は1日ずれても1か月分の利息を要求します。
あなたもすべての短縮化により、
資金の活用をめざしてください。

●回転を効かせた展開

手元資金の少ないのがスモールビジネスの特徴。
だったら、いかに効率よく資金を活用するかになります。
商品在庫回転率の効率化を常に心掛けてください。

飲食店、美容院等のサービス業では、回転率が重要です。
そのためには、仕事の流れをスムーズ化させるようにしてください。

●単純明快でわかりやすい展開

余計な仕組み、説明は、お客に混乱をもたらし、
その結果お客の決断を遅らせます。

ビジネス展開はわかりやすく、をモットーにしてみてください。
選択肢の多すぎ、組み合わせの多すぎ、
価格構成の面倒は、避けたいものです。

●社員の生産性アップ

社員が持ち味を活かし生産性をアップできる体制を用意すれば、
生産性がアップ、それにより相対的にコストをダウンできます。

コストがダウンすれば、そのぶん利益率がアップ、
利益が増えることになります。

利益が増えれば、再投資のための資金が増えるばかりか、
経営者個人としての資産形成も行われることになります。

●効率的ビジネス経営

自分のビジネスの収益源は何か、
売れ筋商品のビジネス源はどこか、
売れ筋商品は何か、それらを明確にし、
無駄な行動を排除する姿勢が重要です。

いちいちトップダウンの方式から、
現場がすぐ対応できる体制が重要です。

補給路線の短縮化による不安定要素を排除することも重要です。
システム化、行動の標準化により、
いちいち判断を必要とする体制からの脱却が必要です。

経営者は常に効率的経営を意識し、
常に現状を見直す姿勢が不可欠です。
お金の儲からないのはビジネスではありません。
道楽です。
趣味です。

それはそれでいいのですが、
それで生活しなければいけない、
借金を返済しなければいけないという人の
すべきことではありません。

社員はいつまでも同じ給料、待遇で
満足することはありえませんので、
そのあたりへの手当ができなければ、
ビジネスはトラブルになります。

また、経営者個人としての資産形成ができなければ、
自分の人生設計もままなりませんし、
やる気も失せてしまうことになります。
やはり儲けなければいけません。

どうやって?
やり方に混乱している人がすべきことは、
まずは基本に立ち戻ることです。
それが上記のやり方になります。

一つがうまくいけば、自信がつき、
方向性も見えてくるはずです。

繰り返しの結果は、
必ずあなたにやる気を生み出すはずです。
欲を湧き出させるはずです。

さて、あなた、
あなたのビジネスは儲かっていますか。

(メルマガ『アメリカ発!「スモールビジネス」成功のセオリー』2015年10月5日発行 Vol.793より)