●あなたの人生はこのまま終わってしまってもかまいませんか

志は高い、しかし、実際はうまくいかないことだらけ、
どうしてそうなるのでしょうか。

それは、あなたが自分の持ち味を活かして取り組んでいないからです。
あなたにはあなただけの持ち味がある。
それを知り、フルに活かす、
すると成功できます。

もし、ベストを尽くしているのにうまくいっていないとすれば、
それは自分の持ち味を活かさないで取り組んでいるから、
そういうことかもしれません。

しかし、この持ち味、
自分ではなかなか気づかないものです。

私は、子供時代、学生時代、社会人時代を通じ、
人からいろいろなことを頼まれました。 頼まれた以上、即それを達成してあげる、
そして、依頼人に喜んでもらうことが好きでした。

しかし、50歳を過ぎてから、あるとき、
なぜ人は申し合わせたように
同じような依頼を私にしてくるのだろうと考えたことがありました。

そのとき、初めて自分の持ち味を考えるようになり、
そして知ったのです。

それ以降、皆には、自分の好きなこと、得意なこと以外、
人からよく頼まれることに
ビジネスチャンスがありますと繰り返しております。

他人から頼まれることこそ、
あなたの持ち味が他人から評価されている証だからです。

もし、今現在、あなたのビジネスが
うまくいっていなかったり、相当苦労していたりするとすれば、
それはあなたが自分の持ち味を活かさず
取り組んでいるからという可能性があります。
そもそも、持ち味とは苦労して出すものではないからです。

つまり、持ち味を活かさないから、
うまくいかなかったり苦労したりすることになるのです。

私たちは、心のなかにあるもの、
自分が持っている素晴らしいものに気づかず、
すぐ周りをキョロキョロ探すくせがあります。
そこに何かいいものがあるのではといった期待からです。

そして、一番重要な自分自身の内にあるもの、
すなわち、持ち味を見ることなく、日々過ごします。

そして、貴重な人生がいつの間にか経過し、
後悔の多い人生にあせることになります。

あなたは自分の人生をよりよくする意欲をお持ちですか。
競争に勝つ、チャレンジに勝つ、障害に勝つ、
一番になる、パイオニアになる、今に決して満足しない、
そういう意識をお持ちでしょうか。

では、それを手にする最高の武器、
自分の持ち味を認識していますか。
駆使していますか。

そして、そのような人生を手にするために、
積極果敢に行動していますか。

それとも、自分の人生はこんなもの、
そう悟ってしまってはいませんか。

今からではもう遅すぎる、
そういう気持ちに襲われてはいませんか。
本当にそれでよいのでしょうか。

残念ながら、多くの方はそこそこの満足に惑わされ、
真剣に自分の人生、生き方を見直していないようです。

そして、都度都度の節目を何とか乗り切り、
次の節目に入っていくようです。

一言にまとめれば、
志と結果の間にあまりにも差があるのは、
その真ん中に介在する「自分の持ち味」を駆使していないからです。

アメリカにいると、世界から集まった人に出会います。
何かをつかむために渡米した人、
アメリカンドリームに燃えた人々の集まりですから、
目はギラギラ、アイデアいっぱい、行動力抜群の人ばかりです。

しかし、その中にあって、覇気のない集団があります。
我が日本人集団です。

そこそこの仕事に満足して、それをよしとし、
そこで止まってしまっている人々です。

勤め口を探し、アルバイトを探し、
それが見つかると、それで満足してしまう姿勢。

わざわざ海を渡ってきたはずなのに、
上昇志向、現状改善意欲、
アメリカンドリームチャレンジ意識を失った瞬間、
人間には何が起きるか、
日本人集団はそれを教えてくれます。

指示に従って行動する習慣に慣れ過ぎ、
右ならえ右の生活パターンに慣れ過ぎ、
自分の意思を尊重し、自分からつくりだす、自分を活かす、
そういう生き方に不慣れの習慣が、
アメリカという地にいると、こういう形の悲劇になるようです。

できることはやっていますが、なかなかうまくいかなくて……。
別にそこまでしなくても……。
欲を言えばきりがなくなるし……。

韓国の連中ははったり屋が多いから……。
そもそも金がないから大きなことなどできませんよ……。
もう年だから……。

お陰で家を購入できたし……。
時代が変わりましたからね……。
ここにいると疲れるから、日本へ引き上げますよ……。
これでも昔はがんばったのですよ……。

あなたの場合、いま、やることはまだまだある、
そう燃えているのでしょうか、
それとも、これらの言葉にハッとしているのでしょうか。

人生、それは生まれて死ぬまでの生き方です。
人は生まれ(人生)、そして生きていくのです(人生)。

誰にでも平等に与えられた宿命を、
どう自分らしく生きていくのか、
それが万人に与えられた選択肢であり、
それを考えないで生きていくと、
いつの間にか時間だけが経過し、
貴重な時間を無為に過ごしてしまうことになります。

そして、人には選択肢と一緒に、
それぞれが「持ち味」も与えられているのです。

例えば、選択肢として起業家を選択したのは、
独立独歩、人に指図されない人生を送りたかったからであり、
そうすれば自分の努力次第で自分なりの人生を送れる、
そう信じたからかもしれません。

勤め人では拘束された生き方しかできないという心配以外、
自分の収入は自分の努力次第で変えたい、
そう願ったからかもしれません。

もしかしたら、自分のやりたいことは
この企業の中にいたら達成できない、
だから自分でそういう場をつくり出したい、
そう感じたからかもしれません。

つまり、勤め人の人生では、
自分が過ごしたい人生を送ることはできない、
そう感じたからこそ、
一国一城の道、つまり起業したのではないでしょうか。

その一方、それを手にするには、
それなりに苦労を覚悟しなければいけない、
それを百も承知のはずです。

並の努力ではない努力が必要、
それも十分理解しているはずです。

ところで、今あなたは、
実感として、その当時の気合、覚悟を、今でもお持ちでしょうか。

それとも、うまくいかない現実につぶされ、初期の志を忘れ、
ただなんとなく日々を送ってしまってはいないでしょうか。

そこで、質問です。
あなたの人生はこのまま終わってしまっても
かまわないのでしょうか。

答えは当然「とんでもない」になるはずです。

でも、いったいどうやったらそれを実現できるのか、
それがわからないから苦労している、
それが現状ではないでしょうか。

どうしていいのかわからないから仕方ない、
あなたはそれで終わってしまっていいのですか。

もしかしたらあなたは、すでにビジネスに成功し、
自らは成功者と意識して、
悠々自適の生活を送っているかもしれません。

でもあなた、自分の成功だけで満足して、
それで人生を終わってしまってよいのでしょうか。

人に与えられた持ち味、
その持ち味は本人だけのためではなく、社会のため、
そういう発想を持ったことがありますでしょうか。

このまま終わってしまってはもったいない、
このまま終わってしまってたまるか、

もし、あなたが本気でそう思うなら、
もう一度人生にチャレンジしてみませんか。
もう一度ビジネスにチャレンジしてみませんか。

今度はあなたなりの持ち味を活かして……。

遅すぎることはありません、
いくつになっても。
もう一度チャレンジしてみませんか。

後悔の残る人生、
それはいくつになっても残るものです、
あなたが人生を終える瞬間まで。

(メルマガ『アメリカ発「スモールビジネス」成功のセオリー』2015年10月12日発行 Vol.794より)